雨庭シミュレーターは、地図上に雨庭を配置するだけで、 雨庭が雨をどれだけ受けとめ、流出がどれだけ減るかをその場で計算できるWebツールです。 ご自宅の庭ひとつから、まちに複数配置した場合まで。専門知識がなくても、効果の目安を数字で確かめられます。
簡易版で雨庭のしくみをつかむ→地図版で複数配置して効果を比べる
ABOUT
雨庭は、屋根や駐車場に降った雨を集めて一時的に貯え、ゆっくりと地中へ浸透させる庭(緑の空間)です。 雨どいや舗装面からそのまま下水道へ流れてしまっていた雨水を、大地へ還します。
都市化により地面の多くが建物や舗装に覆われ、雨水が地中へしみ込みにくくなっています。 雨庭はこの「しみ込む力」を取り戻す、自然の仕組みを活かした小さなインフラ(グリーンインフラ)です。
屋根や駐車場に降った雨を雨庭へ集め、地中にしみ込ませながら、しみ込みきらない分を雨庭にためます。 ためられる量の上限を超えた分だけが流れ出ます。本シミュレーターは、この水の収支を1時間ごとに計算しています。
本シミュレーターでは、雨水を集める範囲や雨庭面積の目安値を、次の5タイプについて初期値として用意しています。 数値は現地に合わせて上書きできます。
雨庭の面積は雨水を集める範囲の5%以上を目標とし、深さは30cm程度、土にしみ込む速さ(浸透能)は整備後で50mm/hが標準です。 いずれも雨庭スタンダード・テキストブック 2026年版によるもので、深さと浸透能の初期値は同書の標準値、 雨庭面積の初期値は同書の目標値と計算例を参考に設定しています。
FEATURES
専門知識がなくても、地図にピンを置くだけ。雨庭1つの効果から、複数を配置したときの効果まで、その場で計算します。
住所や郵便番号で場所を表示し、地図をクリックして雨庭を配置。複数の雨庭をまとめて配置し、雨庭ごとの効果を合算した結果を確認できます。
建物のタイプを選ぶだけで、雨水を集める範囲や雨庭の面積などの目安値が初期値として入ります。数値は現地に合わせて上書きできます。
熊本県内の実績雨量4種と、熊本・東京の計画降雨3種を収録。さまざまな降り方に対する雨庭の働きを比べられます。地図版では、お手元の時間雨量データからカスタム降雨を追加することもできます。
流出削減率(%)や浸透・貯留量(m³)を即時に計算。選択した降雨に対する1時間ごとの収支をもとに求め、浴槽への換算で効果の大きさを直感的につかめます。
※画面イメージ。簡易版を開いた直後と同じ条件(一戸建て〈屋根のみ〉=雨水を集める範囲80m²・雨庭8m²・深さ30cm・土にしみ込む速さ50mm/h、降雨は実績雨量〈熊本 2016年6月20日〉)です。数値は条件により変わります。
HOW TO USE
住所または郵便番号を入力して、調べたい場所の地図を表示します。
建物の種類を選んで地図をクリック。雨庭がピンとして配置されます。何か所でも追加できます。
降雨パターンを選ぶと、流出削減率や浸透・貯留量がすぐに表示されます。条件を変えて比べてみましょう。
MODEL
本ツールの計算ロジックは、熊本県立大学 島谷幸宏特別教授から提供いただいた計算方法に基づいて実装しています。同じ計算方法は『雨庭スタンダード・テキストブック』にも掲載されています。 雨水を集める範囲・雨庭の面積・深さ・浸透能(土にしみ込む速さ)の条件から、選択・入力した降雨に対する貯留・浸透・流出の収支を1時間ごとに計算します。
HOW TO START
はじめての方は、簡易版で30秒。雨庭のしくみと効果をつかんでから、地図版で実際のまちに複数の雨庭を配置して、効果を確かめられます。
地図上に複数の雨庭を配置し、雨庭ごとの効果を合算して確かめられる本格版です。 住所・郵便番号検索、建物の種類ごとの初期値、降雨パターン選択、結果のリアルタイム表示に対応します。
地図版を開く